臆病者の好奇心

海外一人旅したり、考えたり、勉強したり。

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ブライアントパークで朝食を

前回の翌日の話。

 


前日にウォール・ストリートに行ったが、時差ボケで身体がしんどかったのもあり、早めにホテルに帰った。

 


翌日は朝早く起きて、朝から動き出した。

 


この日はとにかく散策をしようと思い、ひたすら歩くことに。とりあえずタイムズスクエアに向かって歩いた。カフェでテイクアウトして、良さそうな公園を見つけたらそこで朝食を摂ることにした。

 


平日の朝だったのもあり、通勤する人々に囲まれる。みんな早足で急いでいるように見えた。人の流れを見てみると、タイムズスクエアに向かってる人も多かった。タイムズスクエアに職場があるというより、タイムズスクエアを通勤ルートとして使ってる人も多そうだった。意外と多くのビジネスマンがタイムズスクエアを通り抜けていた。日中と夜の観光客で溢れる時のタイムズスクエアより落ち着いて歩ける。人混みが嫌いな人は朝の散歩がオススメ。

 

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朝からタイムズスクエアはネオンがすごい。この日は曇りだったから朝には見えないと思うが、これで朝の8時台。

 


地下鉄の出入り口もタイムズスクエア仕様だった。

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途中でカフェに寄ってサンドウィッチなどをテイクアウトした。食べる場所を求めて近くの公園を目指すことに。グーグルマップで確認してみると、ブライアントパークが近くにあることがわかりそこまで歩くことにした。ニューヨークは夜景が綺麗だと良く言われるが、私は夜景よりも人が比較的少ない朝にのんびりと散歩するのが好き。

 

 

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しばらく歩いていると、地面から水蒸気がモクモクと出ている光景を目の当たりにした。どうやらビルの暖房設備の関係で地面から水蒸気が出るらしい。この時は夏だったのだが、色んなところでこの水蒸気の光景をみたような気がする。詳しいことはよくわからないが、この光景もザ・ニューヨークという感じがする。

 

 

 

 

ブライアントパークに着くと、私は一目でその公園を気に入った。高層ビルが立ち並ぶ中に突如として現れる。公園の中心に芝生があり、その四方にベンチと椅子が置かれていた。芝生がとても綺麗で、ここがマンハッタンの中心とは思えないほど。日本の公園って木が鬱蒼と生い茂ってる所が多いけど、ニューヨークの公園はセントラルパークを除くと見晴らしが良い公園がいくつもある。私はブライアントパークのような公園の方が好き。この公園は私にとってニューヨークの中で2番目にお気に入りの場所になった。

 

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ここでテイクアウトをしたサンドウィッチなどを食べたのだが、芝生を眺めながら食べる朝食は最高だった。公園には朝からたくさんの人がいた。私と同じように朝食を食べてる人や、会話を楽しんでる人、電話をしてる人がいた。みんな各々公園での時間を満喫しているように見えた。ニューヨーカーにとって公園は生活の一部なのだろう。たくさんのニューヨーカーが公園に吸い込まれていた。

 


ニューヨークは東京以上の大都会。東京よりも遥かに高層ビルが多い。人の多さは正直東京の方が多いと思う。(調べてみたらニューヨークのマンハッタンが160万人で東京23区の人口は920万人....)が、東京以上のビルの密集度で一見余白がないように感じられるが、マンハッタンにはたくさんの公園があり、どの公園も大都会の割にかなり広い。また、ベンチなどは東京以上にたくさんあり、外でも休憩できる場所は至る所にある。東京の方が公園は少ないし、外で休憩できる場所も少ない。そのため意外とニューヨークの方が開放感があったりするし、余白もある気がする。私がニューヨークを好きな理由の一つは休憩できる場所が多い所。そして公園が綺麗な所だ。

 


ブライアントパークで朝食を摂ってしばらくぼーっとしていた。色んなことを考えていた。そして、「あぁ、ここまで一人で来れたんだ」という喜びに浸っていた。以前ブログの記事に書いたが、私はもともと受け身になりがちな傾向がある。あまり自分の考えや意見を周囲に伝えられないし、周りに流されてしまうことも今でも多々ある。自分から何かをするという機会が今までの人生でも少なかった。そんな私が急にニューヨークに一人で行くと言い出したから、周りは少し意外だったかもしれない。ニューヨークに行くことを決めてから手配なども自分で行い、英語が苦手ながらも何とかチェックインできてカフェで食べたい食べ物を注文することができた。すごく些細なことなのかもしれないけど、私にとってとても大きな前進のように感じた。自分の行動範囲が広がったことがとても嬉しかった。ニューヨークのど真ん中にある公園でひとりポツンとそんなことを考えていた。

 

 

 

ここでぼーっとしていたら、いきなり私の背後から中国人のおばちゃんがものすごい勢いで中国語で話しかけてきた。Are you Chinese?などの枕詞も一切言わず、いきなりものすごい勢いで中国語で私に何かを語りかけている。その勢いに押されそうになりながら、タイミングを見計らって私は日本人だよと言ったら、「あら、そうなの....」という顔をしていた。ちなみに、他の国でも同じことがあった。

 

 

 

ブライアントパークの隣にはニューヨーク市立図書館がある。今も現役の図書館でニューヨーク市民は利用できるらしい。少し前に放映されていたBANANA FISHというアニメにも何度か出てくる(このアニメは名作なので是非みて欲しい。)。図書館の中は観光客でも自由に見学できる。日本ではあり得ないくらい図書館が広いし、内装もとても豪華。しかも建物から歴史も感じ取れる。こんなステキな図書館で読書や勉強ができるのは本当に羨ましい。

 

ちなみに、御手洗いもついでに利用するといいかも。ニューヨークは気軽に利用できる御手洗いが日本に比べてかなり少ない。基本的に駅などの御手洗いは、グランドセントラル駅などの超大型駅を除き、利用しない方がいい。御手洗いに行きたい場合は、カフェなどの飲食店やショッピングモール、図書館などの公共施設を利用するのがいい。お店単位で話すと、ユニクロの御手洗いが一番利用しやすかった。飲食店などの場合は御手洗いの入り口に鍵やロックがかかっている場合もあり、その場合は店員に教えてもらうか、その店で購入したレシートにパスワードが書かれていることがある。ユニクロは特に鍵などかかっておらず、一番気楽に使えた。スマホのアプリで、マンハッタンの御手洗いの所在地が一目でわかるのもあるので、それを活用するといいかもしれない。意外と苦労することもあるので、事前に日本で調べておくといいと思う。

 


 続く

ワールドトレードセンターとスタバと。

前回の記事で前置きがかなり長くなってしまった。

 


ドキドキしながらもなんとか地下鉄に乗り、ワールドトレードセンター駅に着いた。人がとても多いし、この駅には複数の路線が通っているため、駅の構造も複雑になってまたもキョロキョロして観光客感を丸出しにしてしまった。モタモタ歩いているとイラッとされないかビクビクしながら、途中で立ち止まらないように歩いた。ちなみに、他の国でもそうだが海外旅行に行く際は現地に住んでる風で歩いた方がいい。言い換えると、観光客だとバレないようにするということだ。キョロキョロしていたりガイドブックを道で開くと一目で観光客だとバレてしまう。特にガイドブックは絶対に外で開かないこと。どうしても見たくなった時はカフェや屋内でやるのがベスト。観光客だとバレた瞬間に、当たり屋に目をつけられたり、怪しいCDを押し付けられそうになったり、スリが多い場所であればスリに狙われる。1番の予防策は、スタスタ歩いてあたかも現地に住んでるフリをすることで、現地の人に道を聞かれるくらいがいい。ちなみに私もニューヨーカーに道を聞かれた。事前にグーグルマップなどでルートを確認し頭にある程度入れておいて、どうしても道で確認したくなった場合は、道の端で止まってスマホで確認する。その時もあくまでもメールをチェックするフリをすること。これはかなり大事。お陰で私はニューヨークの旅でトラブルに巻き込まれたことは一度も無かった。

 


ワールドトレードセンター駅を出ると、ショッピングモールが直結していた。自分が何処にいるのかよく分からなかったので、適当に人の流れに乗って地上に上がる。地上に出て真正面に見えた建物に驚いた。真っ白なトゲトゲが沢山あるオブジェのようなものが見えたからだ。(わたしの語彙力のなさ....)少し遠目からみると、翼のように見える。

 


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最初はガチでオブジェかと思ったが、よくよく見ると出入り口があり、人が中から出てくる。どうやらオキュラスというらしい。このオブジェの下がショッピングモールになっている。中入るとこういう感じ。

 

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10年前にも一度行っていたのだが、当時は工事中で辺り一面に幕が張ってあり、何も見えなかった。だからここに来るのはとても楽しみだった。まず地下鉄の駅がとても綺麗で、地下鉄の駅からからショッピングモールが直結していた。ショッピングモールに入ると、辺り一面真っ白で、さらに吹き抜けになっているためとても開放感があった。屋根の形も特徴的で、下から見上げるととても綺麗だった。

 


地上に出て、グランドゼロへ。9.11の犠牲者の名前が彫ってある慰霊碑が四角形型になっており、その中は空洞になって水が流れていた。一周するのにもかなり時間がかかるくらいの大きさだった。多分一周歩くと5分くらいはかかるんじゃないかなぁ。しかもその慰霊碑が3つある。

 

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しばらく周辺を散歩する。至る所にブルーボトルコーヒーとスタバを見かけたが、どこもかなり混んでいた。どこかカフェでゆっくりしたかったが、英語に自信がなく、後ろに人が並んでる状態で注文する勇気がなく、人が少ないカフェをひたすら歩いて探す。

 


ワールドトレードセンターから南下すると、ウォール・ストリートの方に行ける。10年前にも行ったけど、もう一度行ってみようと思い、30分ほど歩いた。

 

すると、人があまりいないテイクアウトのみのスタバを見つけ、行くことに。私の前に注文してた人とは割と楽しそうに話してたのに、私の顔を見た瞬間に真顔になる店員にめちゃくちゃ緊張し、一生懸命日本で覚えたCould I have~?というフレーズを勇気を出して伝える。すると、声が小さかったからか、はっ?!と強い語調で言われてさらに萎縮する笑。 この時の私の顔はかなり引きつっていたと思うw とにかくカタカナ英語でいいからハッキリ大きな声で「ホット トール ラテ プリーズ!」と伝えたら、なんとか分かってくれた様子。少しホッとしてお会計を済まして待っていると、出てきたのはなんとグランデサイズ。レシートも確認したが、やっぱりグランデサイズの料金だった。言い返したかったが、チキンの私は言い返せず、渋々受け取った。量が多くて飲みきれなかったなぁ。英語が出来ない悔しさと、何となく舐められてる感じがして、ニューヨークにたったひとりでいるのが心細くなった。しばらくひとりでしょんぼりしながらラテを飲んでいた。まあ、でも海外では注文したのと違う物が出てくることは往々にしてあるらしいから、いちいち凹んでても仕方がない。いつの日かチキンな私でも、注文したのと違うんだけどと言えるようになりたい。

 


しばらくして気を持ち直し、観光を再開することに。ニューヨーク証券取引所や雄牛像など一通り見てみたが、この辺りはビジネス街なのもあり、観光の観点から見てあまり面白くはなかった。

 


次第に時差ボケで体がしんどくなり、ホテルに戻ることに。日本との時差は約14時間であるため昼夜逆転状態で身体が本当にしんどくなる。ニューヨークで観光するときは時差ボケでパフォーマンスが落ちることを考慮して、予定は詰めすぎないことをオススメします。

 


続く

臆病女、NYの地下鉄に乗る。(NY編その2)

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チェックインして部屋で少しゆっくりしてから早速観光することにした。

 


ホテルの外に出ると、むわっとした湿気の多い空気に包まれる。行った時は夏だったが、日本の真夏に近いくらいの湿気で少し意外だった。冬は毎年大雪が降るくらい寒いので、夏も湿気があまりなく比較的涼しいだろうと高を括っていた。

 

ホテルを出るとすぐ人通りの多い歩道に出る。ペンシルヴァニア駅周辺は雑多とした雰囲気で、5番街やセントラルパーク近くのような上品な空気感はない。人の動きも忙しいし、エリア的にタイムズスクエアが近いのもあるからか、ゴチャゴチャしてる雰囲気であまり落ち着かない。交通の便がかなり良くてその点はいいが、ホテル周辺の道が個人的に好きでは無かった。治安は悪くはないが、良くはないという印象だったので、あまりホテル周辺では落ち着かなかった。次回ニューヨークに行く際はもう少し落ち着いた場所のホテルにしようと思った。個人的にはヒルトンミッドタウンに泊まりたかった.....

 

歩道に出て歩き出そうとしたが、人が多いのと歩くスピードも早いので、最初はオドオドしながら歩いた。田舎者感丸出し。体格がいい人も多く、内心めちゃくちゃビビっていた。日本では中肉中背のわたしでもニューヨークでは小柄だった。自分がひどく頼りないように感じた。

 

 


周囲を見渡してみると、様々な人種の人が歩いている。やっぱりアメリカだなぁと思ってほんの少し歩いていると、アジア人があまりいないことに気がついた。5分に1回すれ違うかくらいだったかな。ちょっと大げさなのかもしれないけれど、その時のわたしにはそう感じられた。正直、もっとアジア人がいると思ってたけど、少なくともホテル周辺の道にはアジア人が全然いなかった。私はそのことにかなり驚いた。ニューヨークであればアジア人がたくさんいるはずだと思い込んでいたからだ。見渡す限りアジア人はわたし一人だけのように感じたことも多々あった。自分がすごく浮いてる感じがした。そしてそれと同時に、アジア人ということで自分が思ってる以上に目立っているのではないのかと感じた。ただでさえ幼く弱々しく見えるのだから、観光客だとバレないように行動しようと思った。

 

さらに私はその時初めて、アジア人はニューヨークでは私が思ってた思っていた以上にマイノリティなんだということに気がついた。アメリカではロスに行ったことはあるが、ロスでは正直あまり気にならなかった。自分の周りに日本人がいたからだと思うが、ロスには割とアジア人が居た気がする。ネットでサクッと調べたデータなのであまり信憑性はないが、ロスがあるカルフォルニア州のアジア人比率は13%ほどなのに対し、ニューヨーク州では7%ほどとのこと。ロスの感覚があったからニューヨークのアジア人の少なさに驚いたが、ニューヨーク州アメリカ全土から見れば上位5位には入るくらいアジア人は多いらしい。しかし、それでもこの旅全体を通しても観光地を除けば、かなりアジア人が少なかった印象だった。日本人は少ないかもしれないけど、他の国のアジア人はそこら中にいると思っていた。もちろん場所もあると思う。チャイナタウンに行けば中国人がたくさんいるだろうし、わたしがいた場所がたまたまアジア人が少ないエリアだったのかもしれない。だけど、わたしの想像以上の少なさだった。私はまた、世界のことを何も知らなかったことを知った。

 


前置きが長くなったが、まずはWorld Trade Centerで観光をすることに。今回の旅は全て地下鉄と徒歩で行くと決めていたので、とりあえずホテルから地下鉄の駅に向かった。日本の地下鉄と比べると全体的に薄暗く汚い印象だった。汚いといっても、ゴミがそこら中に落ちてるというより、壁が汚いというか全体的に相当年季が入ってる。その年季の入り方も日本の地下鉄とはちょっと違う感じ。昔はもっと汚かったんだけど、なんとか清潔さは保てるようにはなった、というくらいかな。落書きの跡が至る所にあったり。調べてみると、80年代くらいまではニューヨークの地下鉄はとても危険だったんだとか。駅も電車も落書きがひどく、犯罪の温床となっていたということだ。90年代に入ってからは治安改善の運動が起こり、治安が良くなったのだそう。わたしが聞いた話だと、街中の落書きを消して綺麗な街になったのも治安が良くなった理由の一つらしい。やはり、人間汚い所にいれば心もくすぶるし、綺麗な所にいれば心もそれに合った状態になるのだろう。環境はとても大事だ。ひとり旅の楽しさの一つは、一人で行動する分、その場の雰囲気や空気感を感じやすくなる。そこから街の様子を窺い知ることもできるし、その街に興味を持って調べるようになる。ニューヨークに来てから、わたしはたくさんニューヨークのことを知れてとても嬉しかった。

 

話が逸れてしまった。わたしは地下鉄でまずは7日間パスを買った。29ドルで7日間乗り放題。ネットの情報を見てる限りだと、3日間以上ニューヨークで地下鉄を使う場合は7日間パスを買った方がお得らしい。パスの買い方は日本できっちり調べてきた。大きな駅だと日本語表記が出来るらしいのだが、私の時は日本語表記は出来なかった。英語に不安がある人は念のため調べておいた方がいい。今時とても便利で少しググれば一つ一つの画面遷移を確認できる。私は全部スクショして見比べながら操作していたのだが、実際の画面と少し違っていて少し焦った記憶がある。マニュアルと少し違うだけで焦るわたしは、つくづくマニュアル人間だなーと思った。マニュアル通りに動くのは得意なのだが、その分マニュアルに書いてないことが起こるとパニックになることもある。融通が利かないタイプだ。自分のそういう部分を少し残念に思う。パスを買う時に一つ不思議なのが、支払いでクレジットカードを使うとなぜかPOST CODEの入力が必要になる。そんな要求があったのはここだけだったし、今まで他の国でも経験がない。POST CODEとは郵便番号の事なのだが10001で問題ない。(これはマンハッタンのミッドタウンのコードらしいのだが、まあ滞在ホテルがマンハッタンであればこのコードでいいと思われる。噂では何を入力してもいいらしいのだが、あくまで自己責任でお願いしたい。)

 


意外に苦労し、2回くらいやり直したりしたが、なんとか購入できた。観光客感を出さないようにしよう!と意気込んでいたが、この時点ですでにアタフタして初心者感丸出しだった。

苦労しつつなんとかパスを購入し、改札を通ってホームに入る。ホームは薄暗く、かなり無機質な印象だった。改札入ってすぐ左手側のベンチにホームレスが2人くらいいてかなりビビり少し構えたが、特段誰に何をするわけでもなさそうだったので少し安心した。だけど、やっぱりめちゃくちゃ怖かった。

 

後日電車に乗ってると、突然ホームレスが乗ってきて大きな声で乗客に向かって演説をし始めた。最初は演説が終わった瞬間、一人一人に金をくれと回るのかと思い、目を合わせないようにした。だが、しばらくしても動き回る様子はなかったのと口調が比較的穏やかだったので、そのまでヤバイ人では無さそうだと思い、目は合わせないままで演説の内容に聞き耳を立てた。そのホームレスは「俺は親を亡くし親族もおらずホームレスになった。」と身の上を話していた。その後は何を言ってるのか分からなかったが、最後に「聞いてくれてありがとう」という言葉で締めていて少し驚いた。正直、「金持ってるなら俺によこせ」という乱暴なスタンスでいくと思い込んでいたからだ。だが、そのホームレスは「もし俺の話を聞いて良いと思ったらお金を恵んでくれ」というスタンスだった。アメリカではホームレスはお金を恵んでもらうことが多いらしい。自分から声をかけて行って小銭はないか?と聞いてお金を集めてご飯を食べるという光景もアメリカでは見られるらしい。そのため、卑屈な態度で他の人に話しかけても相手にしてもらえないだろうから、ある程度社会性を兼ね備えてる人がいそうだなという雰囲気だった。どうやったら相手にお金をあげようと思ってもらえるのか話し方やお礼の仕方だったり、一人一人社会性を備えていそうな印象を私は受けた。先ほどのホームレスにも卑屈さはなく、物腰も少し柔らかかった。ただ一つ注意して頂きたいのは、ホームレスの語るストーリーは毎回変えているようで嘘らしい。くれぐれもお金を渡さないように。お金を渡すとと麻薬や酒に使われてしまうことも多いらしい。

 

ちなみにそのホームレスは演説が終わって次の駅に着くとすぐに降りていった。どんな人でもニューヨークにはニューヨークでの生き方があるのだろうと思った瞬間だった。(この件については完全に私の主観であることをご了承頂きたい)

 

ただ一点補足しておくが、私の時は周囲に人がたくさんいたのもあったので大丈夫だった。状況によるので危険を感じたら次の駅で降りるなどしましょう。私も車両に人が少なければ次の駅で降りていたと思うし、周りのニューヨーカーもみんなガン無視で目を合わせないようにしていた。基本的に知らないふりをするというのが、この街で自分を守る術の一つなのだろう。ニューヨーカーが冷たいという印象を持つのもそのせいなのかもしれない。でも、ニューヨークという大都会で生きていくためには大事な術だと思う。

 

安心してもらいたいのは、地下鉄や公園に警察が頻繁に巡回している。警察がホームレスに話しかけている光景を短い滞在の中で何度も見かけた。ただ、時々駅のホームの階段でホームレスが寝ている時もあるので、その階段を使わなければいけない時などは気をつけた方がいいかも。


なんとかWorld Trade Centerに行く電車に乗れた。事前に日本で調べていたら、ニューヨークの人は他の人と肌が触れ合うのを嫌がると書いてあったので、電車に乗るときも歩くとにもとにかくぶつからないように注意した。基本的にぶつかるというのは不慮の事故だとしてもとても失礼にあたるので、当たらないように気をつけましょう。ぶつかりそうだなと思ったら、Excuse meと声をかけて道を譲ってもらうのがマナー。日本の感覚で少しくらいぶつかっても大丈夫だろうと思ってはいけない。まあ、とはいうものの、東京より遥かにニューヨークの方が歩きやすい。みんなぶつからないように歩いてたし、追い越したい時などはExcuse me.と声を掛ければ道をさっと開けてくれる。東京の方が遥かに歩きにくい。平気でぶつかってくる人もいるしね。

 

ただ、地下鉄はちょっと注意が必要かもしれない。ブレーキがかかって思いがけず他の人にぶつからないようにした方がいい。偶然でもとても失礼にあたる。大きなトラブルに繋がることもあるという。それを事前に見ていたので、地下鉄に乗るときはずっと緊張していた。が、幸い座れることが多かったので大丈夫だった。

 

あとは、ニューヨークというよりアメリカ以外の国の全てに当てはまるが、くれぐれも地下鉄で座って寝てはいけない。電車で堂々と寝れるのは日本くらいなので。寝ると自分の無防備さを露呈してることになり、ふつうにカバンが盗まれる。本当にこれだけは最低限気をつけてほしい。

 

海外で無防備さを曝け出したら負けだと思う。こいつはいけると思われた瞬間に狙われるし、特にパリなどではスリのプロがうようよいる。わたしもパリで一度スリにあいかけたが、本当に気がつかなかった。隙を見せた瞬間にスラれると思った方がいいと思う。

 

やるかやられるかの空気感が海外にはあるから、周囲に自分の無防備さや弱さを出した瞬間負ける。日本ではあまり感じることがないが、日本がやっぱり特殊なのだろう。

 


World Trade Centerのことも書きたかったのですが、長くなってしまうのでここまで。

 


続く....

臆病女、NYへ行く。

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NYシリーズ

私が初めて海外一人旅をしたのが、アラサーになってから。海外に行く機会は何度もあったのだが、生来内向的で臆病なのもあり、一人で海外にいくなんてとんでもないことだった。

 

 

 

よく「ガンガン海外一人旅するんですー」という人を見かけるが、それができる人たちは私と真逆で外交的な活発な人だと思っていた。海外一人旅なんて、私とは縁のない世界だと思っていた。

 

 


だが、そんな私が何を血迷ったのか、アラサーになってから海外一人旅にハマり始めたのだ。しかも海外一人旅デビューをNYで迎えることとなった。

 

 

まるで内向的な人間には向いてないように思えるニューヨークに一人で行って、見てきたことや感じたことを書いてく。

 

 


こんな臆病な私でも一人でニューヨークに行けたし、一人で行ったことで色んなことを感じ取ることが出来た。それを伝えていければと。

 

 

 

 

 

海外一人旅デビューにNYを選んだ理由

 

 内向的で臆病な私が無謀にもNYを初めての舞台として選んだ理由、それは「10年前に見た光景をもう一度見たかったから」。

 

 


私が初めてNYに行ったのは10年前。当時はまだ学生で、NYという日本とかけ離れた煌びやかな光景に一瞬で魅了された。

 

 


街も洗練されてスタイリッシュだし、歩いている人々もスタイルも顔立ちもよくてサマになる。「こんな世界があるのか・・・」と呆然としたのを覚えている。日本へ帰ってからもその景色を忘れることはなく、「いつかもう一度行きたい」と思い続けていた。

 

 

 


だが、気がつくと10年経っていた。しばらく忘れていた時期もあったが、アラサーになってからやりたいことを考えた時に、NYに行くことという言葉が頭をよぎった。そしてそれと同時に、「今行かなければ後悔する!!」という想いも湧いてきた。

 

 


もうこの瞬間、私の中で決心が固まり、NYに行くことを決意する。それが昨年のこと。

 

 

 

とはいうものの、私は英語が話せないし、臆病で自己主張も苦手。NYと全く合わないであろう自分が一人で行けるはずがない。

 


そのため、最初は誰かと行こうと思ったが、スケジュールを合わせられる人が居なかった。だけれど、どうしても今行かないと後悔するという想いが強かった。そのため、仕方なく結局一人で行くことに。これが、私のNYデビューの経緯。

 

 

NYの旅費の目安(治安や物価など)

概要

本題に入る前に、今回の旅行の概要を。

  • 旅行日数:計5泊7日
  • 旅費:航空券往復15万+15万(ホテル5泊)
  • 物価:超高い
  • 治安:夜に気を付ければ特段問題ない
  • 公共機関:地下鉄でほどんどまかなえる。タクシーも大丈夫。

 

ホテルの相場について

物価についてはとにかく高い。ホテルが特に高かった。ふつうに利便性の良いマンハッタンのホテルをとると、1室3万円くらいが相場のように感じた。2人で泊っても同じ値段だったため2人で泊るとお得感があるが、1人で泊ると割高になる。価格を抑えるのであれば、エアビーやマンハッタン以外のホテルに泊まるなどの手段があるが、NYに慣れていないうちはとにかく安全を優先事項にし、地下鉄の駅からの近さと大通り沿いにあるかどうかでホテルを選んだ。NYは一歩路地を挟むと、治安が一気に悪くなるということもあるので、旅慣れてないうちはとにかく立地を優先することをお勧めする。

 

 物価について

物価はとにかく高い。過去、パリに行ったこともあるが、それと同等かそれ以上の高さだった。水のペットボトル500mlでも、3ドル近くした記憶がある。また、ランチもカジュアルなカフェダイニングでも2000円は軽く飛ぶ・・・・NYは現地でもかなりお金がかかるので、航空券やホテル代をなるべく削った方が良かったなと後悔した。

 

治安について

治安については特段問題ない。昼間は、人通りが極端に少ない場所を避ければトラブルはほとんどないと思われる。(ただし、ブルックリンは危険な区域あり。)私も旅行期間中、トラブルに巻き込まれたことはなかった。

 

 

地下鉄も24時間運航しているため、終電はない。だが、聞いた話だと23時以降はなるべく乗らない方がいいということだった。夜遅くなる場合はウーバーかタクシーに乗った方が良さそう。

 

飛行機にビビる臆病者

 

NYに一人で行くことを決意し、飛行機やホテルの手配などを完了し、迎えた出発当日。家を出発し、空港に着いてからも「いよいよ、一人で行くのか・・・・」と終始わくわくしていた。

 

 

だが、飛行機が離陸してから状況は一変する。私の全身は緊張し始め、心臓は終始バクバクしていた。 

 

 

そう、私は飛行機が嫌いなのだ。嫌いというより怖い。海外旅行は何度もしているのだが、毎回墜落という文字が頭をよぎる。飛行機が安定してればいいのだが、ガタガタ揺れ出して上下に揺れるものなら身体がビクっとしてしまうほど。ジェットコースターも嫌いだし、基本的に刺激の強いものを好まない。

 

飛行機に乗るたびに毎回思う・・・飛行機で爆睡できる人間になりたかった・・・・

 

 

日本からNYまでは十数時間のロングフライト。ほとんど眠ることもできず、NYに着く頃にはもうすでに大半のエネルギーを消耗していた。

 

現地在住ドライバーから聞いた治安のこと。

 

十数時間でかかってJFK空港に到着。日本で送迎の手配をしていたので、空港で送迎のドライバーと合流して、わたしの泊まるホテルまで送ってくれた。

 


そのドライバーは外国人だったが、過去に日本に住んだ経験があり日本語がペラペラだった。ニューヨークのことを一通り教えてもらった。観光スポット、治安、美味しい食べ物など。

 

治安に関しては、夜に気を付ければ特段問題ないという。NYの地下鉄で無防備にケータイをいじっていると引ったくられるとネットで見ていたので心配していたが、特段そういうトラブルも聞かないんだとか。(ただ、NYに限った話ではないけど、海外の電車では絶対に居眠りしちゃだめですよ!!海外で無防備な姿を晒すのはとても危険!!)

 

 

引ったくりやスリもあまりないが、タイムズスクエア周辺は気をつけてということだった。置き引きは多いという。これはどの国でもそうだが、日本の感覚で公共の場で荷物を放置してはいけないんだなと改めて感じる。

 

 

ちなみに食べ物は、ピザとステーキ、ロブスターが美味しいとのこと。ロブスターは値段が高いため、ハンバーガーがおすすめということだった。この話を聞いて、ランチでロブスターバーガーを食べたが、ポテトやドリンクなども入れて2.500円ほどした。(高級店でなく、普通のカフェで・・・)NYはマジで物価がやばい・・・・

 


ちなみに、このドライバーは帰りの送迎も担当してくれた。1週間後に私の顔を見た瞬間に、「あぁ、あなたのこと覚えてるよ。ニューヨークでやっていけるのかなーと心配してたんだよ」と言われた。

 

わたしは日本でも年齢より下に見られることも多々あるので、海外の人から見ると子供に見えたのだろう。全体的にアジア人はかなり若く見られる傾向にあるのだけど、大学時代にアメリカで中学生か?と聞かれたことがあったから、アラサーになった今でも高校生かせいぜい大学生くらいにしか見えなかったのかもしれない。

 

小柄で幼く見えるアジア人が、一人でニューヨークにいる姿が頼りなく見えたんだろう。まあそうだよなぁとは思いつつ、ちょっとショックだった。一人でニューヨークに行けば度胸もついて、もっと堂々として見える人間になれるだろうという淡い期待があったから。その道はまだまだ遠そうだなぁ。

 

JFKからマンハッタンまでの景色

 

ドライバーとの会話もとても楽しかったが、わたしは車から見えるニューヨークの景色に釘付けだった。

 

JFK空港からクイーンズというエリアを突っ切って、マンハッタンに入っていく。JFK空港周辺はあまり治安が良くないと聞いた記憶があるが、クイーンズは住宅街。

 

 

 

マンハッタンは家賃が高すぎるので、(本当か嘘か分からないが、マンハッタンに住むには海外駐在員を除いて年収2000万ほどないとキツイらしい....)比較的安いクイーンズに住む人も多いんだとか。家族連れも多いし、留学生も多く、スーパーも充実していたり地下鉄でマンハッタンまで出れるので人気のエリアということだった。



クイーンズを抜けるとマンハッタンに突入する。一面超高速ビル群になり、景色が一変する。人の数も多くなり、みんなとても忙しなく動き回っている。

 


ちょうどお昼時だったのもあり、ビジネス街に差し掛かると一気にビジネスマンで溢れる。一人でお弁当を買ってる人もいれば、数人で楽しげに話しながらランチに向かってる人もいた。

 

 


マンハッタンはすごく運転しにくそうだった。交通量も多いし運転も荒い。強引な割り込みも当たり前。至る所でクラクションの音がひっきりなしに聞こえてくる。めちゃくちゃ運転に慣れててかつメンタルが強くないと運転できなさそうだ。

 


歩行者も車のわずかな隙間を狙って車道を突っ切ってくる。横断歩道も赤だろうが、タイミングを見計らって強行突破している。

 

 

補足しておくが、観光客は絶対に真似しないほうがいい。周りはプロだけど観光客は素人。交通量も多いし、車のスピードも早いから素人にはタイミングを掴むのは難しいと思う。

 

 

事故ったら一瞬で旅が台無しになってしまうから、絶対に真似しないでほしい。でも、赤信号を律儀に守って止まってると、周りは止まってるわたしを避けて、赤信号の中ガンガン渡っていく。

 

 

忙しいニューヨーカーにとっては、ぼけっと突っ立ってるようにしか見えなくて邪魔でイラッとするだろうなと思った。安全第一だから仕方がないと浮いているであろう自分を正当化しようと努める。だけど、今のわたしは浮いてるというのも自意識過剰なんだろうか。そんなことを赤信号になる度にぼーっと思っていた。

 

 


タイムズスクエアに差し掛かるとまた景色が一変する。人口密度が一気に上がる。とにかく狭い場所に人が密集してる。真昼間というのにネオンがとても煌びやかで、ここに来てニューヨークに来たことを実感する。人混みが嫌いな私は、ここはなるべく朝にいこうと思った。

 

 

 

車からみたNYという街の印象は、ビルと人と車で溢れる街だった。イメージ通りっちゃイメージ通りだが、人と車の忙しなさは半端ない。わたしは過去にアメリカ本土でロサンゼルスの田舎町に行ったことがあるのだが、人と車のスピードが全然違う。ロスの田舎町の方がアメリカでは普通だろうから、ニューヨークという街がアメリカでも異質なのだろう。

 

 


ホテルについてチェックイン。時間が早かったのでチェックできるか心配だったが、ホテルの人の言葉を適当にウンウン言ってたらチェックインできた。16時に何たらかんたらと何度も辛抱強く言ってくれたんだけど、聞き返しても分からなかったので適当に聞き流してしまった。

 

部屋に着くと、景色がめちゃくちゃ良くない部屋だった。窓が小さかったし、窓から見える景色は向かいの部屋でニューヨークの景色が全く見えなかった。こういう時に部屋を変えてくれと言いたかったが、チキンなわたしにはそんなことは出来ない。結局ここで数日間過ごした。

 


続く。

「でも〜」という言い訳は、やりたいことへの挑戦を妨げてしまう

「やりたいことをやろう!」。この言葉は正しい。やりたいことをやった方が人生楽しいはずだし、人生が充実するはず。私はずっとこう思っていました。しかし、ずっと「でも〜」と言い訳をし続けて、やらずに長い年月を過ごしてしまいました。今では言い訳をしてやらずにいたことを後悔しています。言い訳の怖さを実感しました。

このブログを読んでくださる方の中には、「やりたいことがあるのに言い訳をして先延ばししてしまう」と悩んでる方もいらっしゃると思います。私も今だにその傾向はありますし、とても共感します。

やりたいことを言い訳し続けて6年間無駄にしてしまった私だからこそ、何かお役に立てることがあると思います。

「やりたいことがあるのに言い訳をしてしまう」理由の一つに、「準備が整ってないから自分にはできない」ことがあると思います。今回はそのことについて書いていきます。

 

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やりたかったブログを言い訳し続けて6年間やらずにいた

長年、私はブログをやりたいと思い続けていました。年数にすると6年くらい。ブログというよりも、文章で表現することの憧れがありました。3年前から日記をつけているので、文章を書くことへの楽しさもありました。私にとって一番身近な方法がブログだったので、ブログを始めたいと考えていました。周囲にも、「ライターに憧れている」と漏らしていました。6年間。

しかし、6年間口では「ライターになりたい」と言っておきながら、何も行動していませんでした。友人からは「いいね!やってみればいいじゃん!」とポジティブな言葉をもらっていたにも関わらず、「でも、今の自分にはまだ早い」と言い訳を捏ねくり回すのを6年間繰り返す。この「でも〜」という言葉は本当に厄介です。この言葉は私の口癖になってしまっていました。

そうすると、なんでも言い訳をするようになってしまいました。やりたいことに対してだけでなく、折角友人から建設的なアドバイスをもらっても、それを「でも〜」と言い返し、そのアドバイスを受け取ろうとしなくなっていました。頭の中ではそのアドバイスが良いとわかってはいるんです。ですが、反射的に「でも〜」と言い訳を垂れて、やりたいのにやらない自分を正当化していました。その当時の私は常に自分を変えたいと思っていたのに。

人間、現状維持より自分を変える方が大変です。生物学上、人間は安定を求めてしまい、変化を避けてしまう傾向があるそうです。行動をするのも大変だし、自分を変化させることはもっと大変。行動してもうまくいく保証もないし、もしかしたら徒労に終わってしまうかもしれない。現状維持の方が圧倒的に楽です。

臆病で完璧主義の私はとくに変化を嫌う傾向があります。とにかく失敗するのが怖いので、失敗する可能性のある新しいことややりたいことへの挑戦なんてもってのほか。失敗して恥をかくくらいなら今のままでいい。そういう思考回路ができてしまっていました。何か挑戦するにしても、自分が万全の準備ができて失敗しないと思えないと不安で行動を始められません。そうすると、ほとんど何も挑戦ができなくなってしまいます。

特にやりたいことであれば尚更。やりたいことであればあるほど、うまく行った時の喜びが大きい反面、失敗した時のショックは大きくなります。やりたいことほど自分の実力を見せつけられるものはありません。やりたいことである分、挑戦するのが怖くなってしまいます。だからやらないための言い訳を考える。その結果出てくる言葉が「でも〜」です。ひたすら先延ばしの日々。

 
今考えると、6年間がとてももったいなく思います。言い訳をし続けても何も得られることはないし、もし6年前から何かしらをしていたら、何か違っていたかもと。

 

準備ができてないと不安で行動できなかった

ずっとブログを始められなかったのにはもう一つ理由がありました。それは、ブログで自分は何を発信したいのかが分からなかったから。文章で自分の考えを表現したかったのですが、何を表現したいのかが見えませんでした。

完璧主義なのもあり、自分が何を書きたいのかが明確にならないと動き出せない傾向があります。つまり、準備が完璧にできてないとスタートを切れないんです。

しかし、今思うのはこれらも言い訳にすぎません。実際にやらないと何も形にならないし、やってみて初めて難しさを知ります。特に何を書きたいのか思い浮かばないのであれば、雑記からスタートするという手もありますし、自分の好きなことをひたすら発信することもできます。

何も明確になっていなくてもスタートを切る方法はいくらでもあります。ブログでなくてもツイッターからスタートするなど、手段も多様です。何かやってみることで、自分が何を伝えたいのかがはっきりすることもあると思います。

私もやっと長年やりたかったブログをスタートできましたが、実際にやってみて文章で表現することの難しさや、見栄えを整えるのも時間がかかることを知りました。これらはやらないといつまで経っても分からないことでした。ブログを書いているうちにどんどんアイディアが広がっていきます。これもブログをやったからこそできることです。

 

そんな私がブログを始められた理由

私がブログを始められた理由は、「旅という好きなこと」を発信し、「人とつながりたい」からでした。人とつながりたいという想いはありましたが、何を?という部分が見えていませんでした。しかし、海外ひとり旅というやりたいことが見つかり、「これでもっと色んな人とつながりたい!」と思うようになりました。ブログをやらずにはいられませんでした。

ブログを通じてどうしたいのか。これが見えないのであれば、何かが掴めるまでとにかくやってみるという手もあります。また、何か好きなことがあるのであれば、好きなことを発信し、仲間を見つけるという手もあります。もちろん、他の目的でもいいし何でもありだと思います。

先日英語学習について書きました。

kei-cafeandtravel.hatenablog.com

 

上記の記事にも書いたように、大切なのは英語を使って何をしたいのか。ブログも英語も文章も手段でしかありません。それらの手段を通して、なりたい自分になる姿がワクワクすることであれば、楽しめますし、もっと気軽に行動ができるようになるかなと^^

また、行動してみたけど思ったのと違ったのであれば辞めてもいいと思います。「諦め」も立派な結果だと思います。いつまでも「〜すればよかった」と言い続けるくらいなら、とりあえず試してみて「自分には合っていなかった」という結論を出すのもとても大切なこと。言い訳をし続けるよりよっぽど自分のためになります。

色々試さないと何が自分にあっているのかも分からないですし。試行錯誤を繰り返すことでしか、本当にやりたいことは見えてこないと思います。

何か少しでもやりたいことがあるけど、準備ができてないからできない・・・という方は見切り発車でスタートしてみてはいかがでしょうか。

2018年の振り返りと苦戦した英語学習について

もうすぐで2018年が終わりますね。みなさんにとって今年はどんな1年でしたか??

私にとってこの1年は、試行錯誤の年でした。ずっと自分が何をやりたいのかが分からなく苦しんでいましたが、2018年にやっと見つかりました。実際に見つかってからも、やってみるとギャップがあったり、どうすれば自分に合う形にできるか試行錯誤した1年でした。また、継続する習慣化の大切さも実感した年でした。継続は力なり・・・

今回はやりたいことを見つけてからの試行錯誤の過程を書いていければと思います。私が2018年に挑戦したのは以下の2つです。特に英語についてはかなり苦戦したのですが、自分なりに合ったやり方を見つけたのでそれを共有したいと思います。

 

 

 

初めての海外ひとり旅


 2018年に初めて挑戦した海外ひとり旅は、ニューヨークでした。もうすでに記事にも書いていますが、英語も話せず海外慣れもしていない自分が無謀にも挑戦したのがニューヨークでした。今思うとよく行ったなあ・・・とも思いますし、行ってからも何度心が折れたことか・・・

この旅で私はたくさんのことを肌で感じ取れましたし、ここから私がやりたいことがかなり見えてきました。今年挑戦した英会話もブログも、この旅があったから始めたし、今も継続できています。本当に私にとっては大切な経験となりました。

 

英会話

英会話については、今年一番苦労しました。ニューヨークに行く前から英会話スクールに通うなどしていましたが、私には続きませんでした。通うのが嫌になってしまったり、通学スタイルはなんとなく私にやり方が合わなかったのかなあ。 

スクールを変えたり勉強方法を変えたり試行錯誤を繰り返しましたが、なかなか継続できませんでした。ニューヨークへ行って自分の英語の話せなさに落ち込んだし、「もっとひとり旅をしたいから、旅で困らないくらいには英語が話せるようになりたい」と思いましたが、帰ってきてからしばらくはモチベーションが保てない日々が続きました。

しかし、ニューヨークから帰って時間が経つにつれ、ますます海外に行きたい欲が出てきました。私はいかんせん臆病なので、英語が話せないというのがかなりネックになり、行きたいけどまだ中々勇気がでないという状態でした。そこから、自分の心理的なハードルを下げるためには英会話は必要不可欠だと思い、本腰入れてやることを決意。

そこからも紆余曲折ありましたが、以下のことを意識したことで今では英語学習が習慣化し、数ヶ月続いています。私は元々完璧主義の傾向があり、初めからハードルを上げすぎる傾向があるため、ゴール設定を現実感のあるものにしたり、自分に負担を感じない程度にすることをまずは目指しました。

 

  1. 英語を使って何がしたいのかを考える

    英語はツールでしかありません。一番大切なのは英語を使って何をしたいのか。私の場合であれば、「旅をもっと楽しむため」が英語を習得する理由であり、英語を使ってできるようになりたいことです。ニューヨークから帰ってきて、もっと海外ひとり旅を気兼ねなくできるために英語を習得したいと思いました。最低限旅行で必要な簡単な英会話は習得したいなと。何かあった時に一人で対応できるようになりたいし、英語が話せた方がもっと旅を楽しめるんじゃないかと思い、英語を本気で習得することに。

  2. 英語の習得に必要な時間を確認する

    一般的に日本人の英語習得に必要と言われる時間が3000時間。中学高校での学習時間は1000時間ということなのでそれを引くと2000時間となります。

    私が英語に当てられる時間は1日1時間ほどなので(すきま時間を有効活用して)、1年で365時間となり2000時間を達成するにはやく5年半。私個人としては、この英語は話せるというレベルは「海外で働くのに最低限必要な会話がスムーズにできる」と定義しています。もっと砕けた言い方をすると、「海外に住んでも問題なく周囲とコミュニケーションが取れるし、ビジネスでも専門用語などがなければ比較的スムーズに会話できる」くらいでしょうか。海外で生まれ育ってない限り、ネイティブ並のレベルに到達するのはかなり厳しいと思います。特に大人になってからの習得だと、このレベルが限界でしょう。

    英語のようなスキルの習得であれば、自分の目標達成にはどのくらいの時間がかかるのかと、最終的にどのレベルまで到達できるのかを予測することが大切だと感じました。

  3. 自分の望むレベルを設定する


    私のそもそもの英語習得の目的は、「旅をするため」です。今の所は海外で働くなどの選択肢はないため、旅行をした際に困らない程度で大丈夫。もう少し厳密に言えば、「旅行の際に自分が伝えたいことを相手に一発で伝えられること」が私の目指したいゴール。その程度であれば、あらゆるシチュエーションで日常英会話がスムーズにできればそれで問題ありません。難しい言い回しなどは必要なく、簡単なフレーズが正確な発音でスラスラと出てきて、相手の話したことが聞き取れ理解できればいい。

    それを私のゴールとし、3年かけて到達しようと計画を立てることに。

  4. 他の人の学習方法を調べる


    大人になってから英語を取得し、流暢に話せるようになった方の学習法を調べました。その結果以下の共通点があることに気がつきました。

  • 日本でも日常英会話レベルであれば習得は可能
  • 毎日の継続が一番大事
  • アウトプットの場を沢山設ける
  • 英会話レッスンはインプットしたことを試す場所
  • 正しい文法の習得のためにも、中学の復習から

    留学せずに日本で独学で習得した方には上記の点で共通していました。留学せずとも正しいやり方であれば日本だけで英語を習得された方がいたことを知れただけでとても励みになりました。調べる前は、私は英語習得には海外留学が一番と思っていましたが、海外留学をするにしても日本で事前に日常会話レベルは習得しておいた方がいいという意見をたくさん見かけました。私も日本で習得することを決意。以下のやり方を毎日継続することにしました。
  • 中学レベルの文法の復習
  • 中学レベルの例文がスラスラ言える練習

    森沢洋介著『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』を使っています。)

  • オンライン英会話を週2回受ける
  • オンライン英会話の予習と復習

    とくに、瞬間英作文トレーニングはとてもいいです!英語を習得するにあたり必要なスキルの一つが、「日本語に訳さずに英語で直接文章を英語で構成して話すこと」です。ただこれが最初はとても難しい・・・これを英語脳というらしいのですが、最初は日本語から英語に速攻で訳すという練習からスタートします。その練習に最適な1冊です。

    この1冊で中学1年生から3年生までの文法を簡単な例文で総復習できますし、反復することで英会話レッスンでも簡単なフレーズであればスラスラ言えるようになってきています!森沢洋介さんの英語学習法もとても参考になりますので是非見てみてください。

    また、アウトプットもとても大切。私は英会話スクールに何回か通いましたが挫折しました・・・。通学スタイルって結構大変なんですよね・・・。そこでオンライン英会話に切り替えたところ、継続できるようになりました!通学しなくていいので、好きな時に受講できるし、1回25分で集中力が切れないのでとてもいい。今は週2回やるようにしていますが、短期間で英語を習得された方は毎日やっていたという方が多かったので、私も徐々に増やしていくつもりです。ただ、レッスンを受け身で受けているのでは効果はありません。私自身、以下のことは意識しています。
  • レッスンはインプットしたことを試す場所

    例えば、"Could you say that again?"というフレーズをインプットしたとします。それをレッスンで言うようにする。そうすると、相手の先生の反応を見てそのフレーズの使い方が正しいのかがわかります。もし違う場合は指摘してもらえますし。覚えたフレーズを言う練習をするのと同時に、相手の反応を確かめるという意味でとても重要です。

  • 復習だけでなく、言えなかったことを確認する

    復習ももちろんですが、「これを言いたかったのに言えなかったなあ」と思った表現を確認する。これもとても大切です。次のレッスンで言えるように何度も音読すればなおよし。

    特に、英語を日本で習得した方に共通していたのが、「レッスンはインプットしたことを試す場所」という認識を持っていたことでした。私自身完璧主義なので、レッスンでも完璧に話せないといけないという思い込みがあり、話せない自分に嫌になるということを繰り返していました。しかし、レッスンはお金を払って練習する場所を得ているということです。レッスンではいくら間違えても大丈夫。というよりも間違える場所。そう思えるとだいぶ心理的にも負担が減ってきます。

また、その他にも大切なことは、

  • 自分の1日の学習時間を意識する

    社会人になるととにかく時間が制限されます。限られた時間の中で英語を習得するには隙間時間を作り出すことと、時間を有効に使うことが大切になります。例えば、瞬間英作文であればCDが付いているので、朝の通勤時間を使っています。歩いてる時にCDを聴きながらブツブツつぶやいています笑。また英会話レッスンの復習などは、お昼休憩の時間を使ってしています。1日30分くらいそれで時間を捻出することができました。スキマ時間はばかにならないですね・・・
  • 好きなことを英語でする 

    私は旅が好きなので、外国人YouTuberの世界各国の旅行の動画を観ています。英語の勉強にもなるし、各国の観光の情報も収集できるので一石二鳥です。料理が好きであれば、レシピを英語で観ればいいし、映画が好きであれば字幕で観るなど。自分の好きなことを英語ですれば楽しくなるので英語学習が続きますよ。 


英語学習で一番重要なのが、毎日継続するための工夫だと思います。どうすれば自分が毎日できるのか、やり方を工夫したり、心理的なハードルを下げるのがとても重要となります。自分にあったやり方を見つけて見てくださいね。

アラサーのニューヨークひとり旅 その10

ニューヨークひとり旅の最後の更新となります。11月の初旬から更新して、1ヶ月半以上掛かりましたが、書ききれてよかったです....

 

ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます😊

 

その9の翌日についてです。

 

この日は、ロブスターを食べに行きました🦞 ニューヨークは、ピザとステーキとロブスターが美味しいらしく、ロブスターを食べたいと思って色々探したのですが、意外と高いので、躊躇していました。が、せっかく来たんだからと、リーズナブルなお店を探して行くことに。

 

 

バーガー&ロブスターというお店です。

エリア的にはユニオンスクエアや、フラットアイアンビルディングの近くです。最寄駅は23rd street。お店の雰囲気はとてもカジュアルで、余裕で一人で入れます!!周りにも一人で食事している方もいたので、一人でも堂々とできる!!私はレストランに一人で入る勇気があまり無かったので、その点がとても良かったです。

 

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私が頼んだのはこれ。ロブスターも意外と大きく食べ応えがあったし、トロトロの卵とも相性抜群👌とても美味しかったです。ただ、値段がランチで2500円くらいでしたwまあ、ポテトとサラダもつくのでニューヨークの物価からすれば妥当なのかな?しみじみ日本の食事って安くて美味しいんだなぁと思いました。

 

ロブスターはとても美味しいので、ニューヨークに行く際は是非食べてください!

 

 

 

ロブスターを食べた後は、この旅で一番行きたかった所に行ってきました。96 Streetという駅に行ったのですが、この写真のQラインという線が最近できたようでした。

 


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10年前には無かった駅でした。確かずっと工事していた記憶が.....本当にちょっとしたことですが、10年前と変わってる部分もあったし、変わってない部分もあったりで、時間の経過を感じると同時に、懐かしさもありました。詳しくは書けませんが、ニューヨークでの思い出の場所の一つでもあったので、10年ぶりに一人で行けて、「あぁ、一人でここまで来たんだなぁ」と一人で喜びに浸っていました。

 

 

 

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夜には一人でステーキハウス🥩に行きました!!一人で行く勇気が無かったので、初めは全く行くつもりはありませんでしたが、折角だからと思い切って行きました。

 

 

 

ただその際、日本人観光客にも有名なお店を選びました。レストランの場合は、観光客が多い方が店側も慣れてるし良いかなと思ったからです。

 

 

実際に行ってみると、狙った通り周囲は観光客が多かったし、店員さんも慣れているようで良かったです!!

 

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ステーキは1人前を頼んだはずですが、すごいボリュームで食べ切れませんでした.....一切れもとても分厚く肉厚なので、食べ応えがありました。ステーキを食べる際にはお腹を空かせた方がいいですね.....

 

翌日に日本へ帰国しました。

夕方の便だったので午前中に時間があり、Bryant parkで3時間くらいひたすらぼーっとして過ごしました笑  

 

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帰りの飛行機から見えた写真✈️初めてのひとり旅でしどろもどろでしたが、自分なりに楽しんだ充実した旅でした!

 

初めてのニューヨークひとり旅は以上です!!

またニューヨークには3年後くらいに行きたい....