臆病者の好奇心

海外一人旅したり、考えたり、勉強したり。

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旅は自分が好きなように楽しめばいい

※12月4日に書いた記事の一部を修正しました。

 

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(ニューヨークでお気に入りのハドソンリバーパークです!ハドソン川が一望できる素敵な公園。)

 

 

ひとり旅は自分に向いてないと思っていた

 旅という言葉を聞くと、以下のことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

  • ツアー旅行、家族旅行、ひとり旅・・・
  • 観光地巡り
  • 自分探し
  • 現地の人との交流

 

私はひとり旅をする前は、旅に対してこれらのイメージがありました。特にひとり旅は、現地の人との交流をしたり、観光地巡りをするという印象が強かったです。ひとり旅でこれらのことをしなければいけないと思っていました。また、ひとり旅は行動的でアグレッシブ、コミュ力があり現地の人と仲良くできるような人にしかできないという思い込みがありました。臆病な私には出来ないようなことばかりで、それらができない自分にはひとり旅はあっていないと思っていました。ひとり旅は、私の旅の選択肢にはありませんでした。

周りがそう言うからと旅はそういうものだと私は勝手に決めつけ、それを楽しめない自分には向いてないんだと思い込んでいました。疑うということを知らなかったのかもしれません。自分にできるかどうかはやってみないと分からないのに、私はイメージで物事を決めつけていました。

そもそも旅というものそのものは極めて抽象的です。旅という言葉一つで色んなことを連想できます。スタイルであれば、国内旅行、海外旅行、ひとり旅、家族旅行、団体旅行、卒業旅行などがあり、行く場所もアメリカなのかヨーロッパなのかアジアなのか、それともアフリカなのかなど、多すぎて一言では言い表せません。

また、人によって旅に何を求めるのかであったり、旅をどう思うのか、旅のスタイルは何が好きかなど、人の数だけ答えがあります。旅とはこうあるべきと決めつけても、それはあくまで一面的に過ぎません。どんなことでも正解ということです。旅とは自由なんです。私はそのことに気がついていませんでした。

 

日常でできないことは旅をしてもできない

私は日常でもかなり人見知りですし、人が多い所は極力避けたいし、人気エリアもあまり行きません。最近メディアに取り上げられて人気だからとお目当のお店に行っても、「ふーん」くらいにしか思わないことが多いです。

それは旅でも同じです。海外に行って折角だからと有名な観光地に行っても、すぐに飽きてしまいますし、すぐに満足してしまいます。ひとり旅をするまではツアーで行くことも多かったので、有名な観光地ばかり巡るのが旅行だと思っていました。そのため、以前のわたしはあまり旅は好きではありませんでした。日常生活でやらないことって、旅行でもあまりできないなぁと痛感します。

また、旅の醍醐味の一つでもある現地の人との交流も、臆病なのもあり人との交流もあまり積極的にしたいと思うタイプでもない私にはそこまで必要なことではありません。

 

ひとり旅で一番楽しかったのは日常でも好きなこと

そんな私でしたがひとり旅をすることで、少しだけ自分の自由に好きなようにしていいんだと思えるようになりました。

実際にひとり旅してみて私が面白いと思った時は、景色が綺麗な公園でのんびりぼーっとすることでした。

ニューヨークのひとり旅で私が一番テンション上がった場所は、ブライアントパークとハドソンリバーパークでした。緑が綺麗で空間も広々している公園で、ベンチに座ってぼーっと景色を眺めている時が一番幸せでした。

日常生活でも動き回ることより、日記を書いたり、公園やカフェに行ってのんびり寛ぐことが好きです。日常生活で自分が楽しいと思うことが、旅をしても楽しいと思うポイントなんだと気がつきました。それからは、旅とは決まった形である必要もないし、自分がしたいと思ったことだけしていいんだと思えるようになりました。最悪、景色が綺麗なホテルに泊まって「この部屋にずっと居たい」と思えば、外に出ずにホテルに篭っていてもいいのです。勿体無いという想いもあると思いますが、旅をしても自分のやりたいことをやればいいんです。旅も究極的には、自分が楽しむためにするので。

そう思えるようになってから、私にとってひとり旅がすごく楽しいことになり、やりたいことになりました。

 

私は内省をしたいから旅をする

ただ、それだと「日常の中でもできるじゃん」と思われるかもしれません。たしかにそれは日常の中でもできます。私はただぼーっとするだけでなく、ぼーっとしながら色んなことを考えることが好きです。つまり、内省が好きなんです。

私にとっては、内省が一番の目的であり、その内省を、のんびりぼーっとできる環境でやりたいというだけのことなのです。確かに日常の中でもそれは可能ですし、毎日の習慣として日記をつけています。毎日内省の時間を設けてはいます。

しかし、日常の中だと毎日の生活の中で起こる些細な出来事に左右され、自分の心が見えなくなってしまうことが多々あります。視野が狭くなってしまいますし、段々と思考で心を抑え付けるようになってしまうんです。あくまで私の場合です。

そうすると感情的になりやすくなるし、自分のメンタルが不安定になるし、鬱憤が溜まってきてしまうんです。そのため定期的に日常から遠く離れた海外に行き、自分の日常の一切から解放されることで、自分の心を冷静に見つめられるようになる気がします。

海外は日本と文化は全く違うし、ましてや自分の日常の環境も全くもって当たり前のことではないことを痛感しますし、自分が狭い世界に閉じこもってるだけだと冷静に思えるようになります。

自分が恵まれている点も見えますし、逆に良くない点も見える。そうすると、少しだけ自分と距離を置いて自分の環境も含めて、少し自分を冷静に見ることができるようになるんです。

頻繁には必要ないけれど、半年に一回くらいはこの機会があった方がいいなと自分では感じます。

たまたま、私にとってはひとり旅が最適な手段だったというだけでした。旅は手段の一つでしかありません。今の私にとってやりたいことは、海外ひとり旅を私のペースでして内省をすること。やりたいことは、私の日常の延長線上にありました。

私はこのブログで旅の楽しさを通じて、旅があまり好きではないという方も、旅はこうであるべきなんてものに捉われず、旅の自由さや楽しさを味わって頂きたいなと思います。

もちろん、旅である必要はありません。皆さんが自分が求める楽しさを追求できる手段を見つけられるような何か情報を提供できればと思います☻