臆病者の好奇心

海外一人旅したり、考えたり、勉強したり。

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旅の面白さの一つは、昔と今の自分の感覚を比べられる点にある

ニューヨークひとり旅のその5に行く前に、また私が感じたことをお話しできればと。

 

前にも書いているのですが、今回のひとり旅の前に、10年前に初めてニューヨークに行っています。私がちょうど学生の頃。アメリカ本土に行ったのもその時が初めてでした。

 

ニューヨークに行く前はテレビでよく観るような煌びやかで派手な街で、バリバリのビジネスマンやビジネスウーマンだけでなく、街を歩いてる人みんなカッコ良いんだろうなというイメージを持っていました。

 

街も人々もみんな洗練されてかっこいいんだろうなというイメージで、恐らくニューヨークに行ったことがない日本人が抱いてる典型的なイメージだと思います。

 

ただ、怖そうというイメージも同時にありました。怖い人に絡まれたらお金取られるのかなとか、殴られたらどうしようとかそんなことを考えてました笑

 

しかし、実際に行ってみたらいい意味で私の想像以上のインパクトでした。

 

まず街の規模が違いすぎる。東京と比べ物にならないくらい高層ビルが乱立してるし、煌びやかだし、何もかもがカッコいい。歩いてる人もみんなメチャクチャカッコいい。それはイメージ通りでした。ただ、特に驚いたのがビジネスマン。歩いてるビジネスマンはみんなスタイルが良く見えたし、かっこいいし、スーツってやっぱり外国人に似合うように作られてるんだなーとしみじみと思いました。笑

 

 

通勤時間帯に歩いてるビジネスマンの多くが、手にコーヒーカップを持っていたのですが、スタバのベンティサイズくらいの大きさでも違和感がないというか、しっくりくるサイズというか。日本人がベンティサイズ持ってると、かなり大きく見えるのに、外国人が持ってるとトールサイズくらいに見えました笑 

 

こうやってツラツラ書いてると、昔の自分が可愛く思えます笑

 

ただ、なにもかもかっこよく見える一方、冷たい街だなという印象も受けました。みんなとても足早に歩いてるし、話すスピードも早い。街自体は派手でキラキラしているけれど、人は冷たいのかな、と10年前の自分は感じました。

 

でも、人間、時間が経つと思い出を美化しますよねー。日本に戻ってからしばらく経って私に残ったのは、以前のままの何もかもがカッコ良い街というイメージでした。冷たいという印象はごっそり抜け落ちていました。

 

このイメージがずっと頭から離れず、いつかもう一度ニューヨークに行きたいとずっと密かに思い続けていました。ですが、前のブログ記事にも書いたように、やりたいことって定期的に思い出さないと意外と忘れるんですよね笑  

 

心の片隅でその瞬間思っても、次の瞬間にはやるべきことに心を捉われて忘れてしまう.....そんなことを繰り返しているうちに、10年経ってしまいました。。

 

 

10年ぶりにニューヨークに行ってみて、街の印象はだいぶ変わりました。

 

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もちろん歩いてる人もかっこいいし、街の雰囲気もカッコ良いまま。だけれど、意外と街が綺麗でない所も多いなと思いました。10年前はツアーだったので、あまり街を隈なく歩かなかったし、地下鉄も使っていませんでした。今回は一人でかなり散歩して色んなエリアに行った分、色々な場所を通ったからというのがあると思います。

 


私の中の街のイメージが変わり、10年前のイメージはかなり美化されたものだったんだなと思いました。10年前はテンションが上がりすぎて、街の細かいところまで目が向かなかったのかもしれません。

 

 

 10年の間にヨーロッパにも行ったし、アジア圏にも行ったのですが、ドイツとかの方が街が綺麗だったかな。ゴミが本当に落ちてなかったし。

 

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ドイツの街並み🇩🇪

 

 

ニューヨークでは歩道にゴミ捨て場が結構あって、そこにゴミが捨ててあることが多かったのですが、長い時間放置されていたようで結構臭いがすごかった。。もちろん場所によりますが。

 

地下鉄も昔よりはだいぶ綺麗になっているようでしたが、臭いがする場所もありました。。わたしのイメージを美化しすぎていたようで、結構驚きました笑  あー、あの当時ちゃんと街を観察できてなかったのかなとも思いました。ただ、30年以上前より劇的に綺麗になっているそうですし、治安もいいのでご安心下さい。若干臭いが気になるかな、程度ですよ。

 

また、人に対して一番感じたことは、多種多様な人種がいる分、お互いに最低限のルールは守ってお互いうまくやりましょうねという雰囲気でした。(あくまでわたしの主観ですので、あくまで1つの意見です。)

 

たとえば、カフェやレストランでも必ず挨拶から入るし、そこから会話が広がっていく場面を至る所で見かけました。もちろんお店だけでなく、外でも。エルヴィスプレスリーの格好をして歩いていたおじさんに対して、「カッコいいねー!」と声をかけてる人がいたり。日本では中々見かけない光景ではないでしょうか。(むしろ、こういう場面に遭遇したら人が避けていく....?笑)

 

まあ、これはニューヨークだけではないのかもですね。アメリカ本土は他にもロスに行ったことがあるのですが、ロスもこういう感じでした。

 

多種多様な人種がいる分、コミュニケーションをしないと相手が何を考えてるのかが分からない。だから、海外ではコミュニケーションが重視されるのかなと。

 

 

日本のような環境では、暗黙の了解でなんとかなりますが、やはり人種がたくさんいる環境では、様々な文化も融合しているし、各々のバックグラウンドも違う。そうなると、お互いの価値観や当たり前のことも大きく異なるし、お互い話さないと相手がどんな人間かわからない。そういう背景があるのかなと。

 

もちろん、ニューヨーク以外でも当てはまると思います。わたしは文化などに詳しいわけではないので、あくまでわたしの主観です。

 

このことは、10年前のわたしには全く考えつかないことでした。むしろ、日本より海外の人の方が知らない人に対して冷たいと思っていましたが、そうでもないなと。もちろん、わたしはひと場面しか見てないので、そうでない場面もあると思います。

 

みんな違って当たり前だという環境だから、些細なコミュニケーションも大切なんだなと。10年前には考えつきもしないことだったので、私の主観の成否は別として、わたし自身の観察力が上がったかなと、一人で喜んでいました。自分で自分の成長を感じられる、そんな旅でした🛫